2017年3月17日金曜日

レベルの性能

 前回ご紹介しました自動レベルの自動補正機構について詳しくご説明します。自動補正機構とは自動レベル内部に搭載されており自動的に視準線を水平に保つ構造部分の事です。さて、なぜ自動的に水平を保てるのか。イメージとしては下の図のようにぶら下がっている鏡があり、レベル本体が傾いても常に対物レンズ側で水平位置が見えるようになっています。



鏡がぶら下がっている状態を保てなくなる(鏡が固定されるほど傾いた状態)と水平位置が見えなくなってしまいます。目安としては円形気泡管の内側の丸い線に気泡が半分ほどかかっていれば自動補正が効いています。
 
 それでは倍率はどうでしょうか。レベルの性能の違いとしては倍率の違いがあります。倍率の違いで製品としてのランクが違う、と言ってもおかしくありません。30倍の望遠鏡の倍率とは30m先にある物が1m先に見えるということです。倍率の低い望遠鏡は見えにくいと言われることがあります。


2017年3月10日金曜日

レベルの違い

 今回はレベルの違い、種類についてご紹介します。構造的には水平面を見る望遠鏡になります。視準線(覗いた時に見える視線)を水平に保つような構造をもち、水平出しや高低差測定などに用いられる測量機械です。基準となる点の標高(高さ)から高低差を測る測定が水準測量といわれています。

レベルの種類

★自動レベル


 目で覗くレベルと言われているレベルです。使いやすいこともあり、現在使用されるレベルの大半がこの自動レベルとなります。レベル本体が傾いていても補正範囲内であれば、自動的に視準線が水平になります。この自動補正機構の構造から自動レベルと呼ばれています。


★デジタルレベル
 
 自動レベルにデジタル測定機能が備わっているレベルです。電源を入れないまま通常の自動レベルと同じように使用することも可能です。バーコードが印刷されているスタッフにピントを合わせ、本体に内蔵されているカメラでスタッフの目盛を読み取り測定します。スタッフがどのくらいの大きさで見えているのか判断し、スタッフまでの距離も表示します。
※精度としては、100m 10cm の誤差程度。
自動レベルでは、目のいい人でも40mの測定は難しいと思われますが、デジタルレベルでは100mまで測定することが可能です。用途としては、1度に長い距離の測定が必要な場合、限られた時間で測定しなければならない場合に非常に有効です。また夜間の作業(トンネル等の暗い場所での作業)でもスタッフにライトを当てて測定することが可能です。


★ティルティングレベル
 
内蔵された感度の高い棒状気泡管で機械の水平を出すレベルです。望遠鏡を傾ける(ティルト)ためのティルティングねじを持つことからティルティングレベルと呼ばれています。自動レベルに比べ、気泡管で常に水平を出す必要がありますので、整準を確認しながら測定することになります。現在はほとんど見ることがなくなり、メーカーでも販売を終了しております。

2017年2月20日月曜日

GX-8000

こんにちは、
気付けば年も変わってしまい
すっかりご無沙汰してしまいました。

今回ご紹介するのはこちら
有害ガス検知器 GX-8000 です。
こちらのGX-8000は小型・軽量で楽々持ち運びができ、
簡単操作で容易に有害ガスの測定が可能です。
大流量ポンプによる強力吸引で最大30mのホースを使用することができます。
(前回ご紹介したGX-2009は最大8m)
万が一、低酸素や有害ガスを検知した場合は大音量ブザーと高輝度LEDで警告します。
満充電時で12時間以上の連続使用が可能です。

最大30mのホースがあれば、
様々な環境で使用することができますね。
各種現場での爆発防止、酸欠、中毒事故防止にぜひお役立てください。

ブログもまた書いていきますので
今後ともよろしくお願い致します。

2016年9月29日木曜日

GX-2009

こんにちは、

本日はガス検知器GX-2009をご紹介します!
酸素濃度、可燃性ガス、硫化水素、一酸化炭素を検知し、
現場の空気の安全性を確認します。
トンネル工事や地下空間での作業の他、
有毒ガスの危険性がある場所で使用します。
こちらは非常にコンパクトな製品で、
ベルトに付けるなどして携帯することができ、とても人気があります!

本体にセンサーが付いているので単体でももちろん使えますが、
オプションのポンプユニットRP-6と8mの延長ホースを使用すれば
離れた所の空気を確認することができます。
非常にお問い合わせの多い製品ですので、
ご検討の際は早めのご連絡をお待ちしております!

2016年9月22日木曜日

LP510

こんにちは、今回は回転レベル  LP510をご紹介します。




















この機材はLP410の後継機となります。

本体質量2kgのコンパクトボディや、
IP56の高い防塵・防水性能は従来通りですが
自動整準の範囲は±3°から±5°とより使いやすくなりました。
衝撃や振動で機械が動いた場合、
自動的にレーザー照射を停止するH.I.アラート機能も引き続きあり、
誤った施工が防止できます。

また新たな特徴としてレーザーの勾配設定があり、
レーザーの回転軸を本体のキー操作で傾けることができます。
(勾配設定範囲 ±8.7%(±2.6/30m))

より使いやすく、多機能になったLP510
ぜひご検討ください。

2016年9月15日木曜日

ひみつの花園

だいぶ前になりますが、たまたまテレビで映画を観ていたら、
ものすごい高い測量機を買うシーンがあったのを思い出しまして、

それが、ひみつの花園という映画

ひみつの花園』(ひみつのはなぞの)は、1997年に劇場公開された日本映画。お金好きな女の子が樹海の5億円目指し突ッ走って行く様を描いたスラップスティック・コメディ。監督は、後に『ウォーターボーイズ』(2001年)でブレイクしたアルタミラピクチャーズ矢口史靖西田尚美の初主演映画。

ひみつの花園 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%BF%E3%81%A4%E3%81%AE%E8%8A%B1%E5%9C%92_(1997%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)



たしかSOKKIAのジャイロステーションを買うシーンだったと思うのですが↓こんなやつ
お店にはいって、これください!って何千万もする機械をその場で買って帰り、店員がポカーンとするシーン。


そもそも機械を並べて売っている店とかはないので、SOKKIAさんの協力のもと、
本当にあるお店のように展示して撮影したらしいです。

まあ、そんな細かいところは一般の方はわからないので、
映画的には、ドケチな主人公がさらっと大金をはたいて、なにやらすごい機械を買っていく。
というシュールな感じが面白かったです。


気にしないと気付かない、隠れ測量機、まだまだありそうですね。

2016年9月8日木曜日

BD-2100

こんにちは、今回のテーマは

BD-2100


こちらです。
この機材の特徴をざっとご説明しますと、

■3種類のスケール
   (木材、プラスター/コンクリート、石こう)
■任意設定のアラーム音機能付
■LEDランプの点灯。(乾燥、境界線、湿気の表示)
■最高50回の測定値の記憶と平均値の表示

となります。

コンクリートだけでなく木材の水分も計測することができ、
上部の針のようなセンサーを刺して計測します。
(コンクリートには釘を打ち込み、
その釘にセンサーを当て計測します)





















先日にもコンクリート/モルタル用水分計のHI520をご紹介しましたが
こちらも用途に合わせてぜひご検討ください。