2017年3月10日金曜日

レベルの違い

 今回はレベルの違い、種類についてご紹介します。構造的には水平面を見る望遠鏡になります。視準線(覗いた時に見える視線)を水平に保つような構造をもち、水平出しや高低差測定などに用いられる測量機械です。基準となる点の標高(高さ)から高低差を測る測定が水準測量といわれています。

レベルの種類

★自動レベル


 目で覗くレベルと言われているレベルです。使いやすいこともあり、現在使用されるレベルの大半がこの自動レベルとなります。レベル本体が傾いていても補正範囲内であれば、自動的に視準線が水平になります。この自動補正機構の構造から自動レベルと呼ばれています。


★デジタルレベル
 
 自動レベルにデジタル測定機能が備わっているレベルです。電源を入れないまま通常の自動レベルと同じように使用することも可能です。バーコードが印刷されているスタッフにピントを合わせ、本体に内蔵されているカメラでスタッフの目盛を読み取り測定します。スタッフがどのくらいの大きさで見えているのか判断し、スタッフまでの距離も表示します。
※精度としては、100m 10cm の誤差程度。
自動レベルでは、目のいい人でも40mの測定は難しいと思われますが、デジタルレベルでは100mまで測定することが可能です。用途としては、1度に長い距離の測定が必要な場合、限られた時間で測定しなければならない場合に非常に有効です。また夜間の作業(トンネル等の暗い場所での作業)でもスタッフにライトを当てて測定することが可能です。


★ティルティングレベル
 
内蔵された感度の高い棒状気泡管で機械の水平を出すレベルです。望遠鏡を傾ける(ティルト)ためのティルティングねじを持つことからティルティングレベルと呼ばれています。自動レベルに比べ、気泡管で常に水平を出す必要がありますので、整準を確認しながら測定することになります。現在はほとんど見ることがなくなり、メーカーでも販売を終了しております。

0 件のコメント: