2008年7月22日火曜日
トータルステーション(完)
今回はSET500S/600S、SET3100S/4100S、SET310S/510S/610S、SET330RS/530RSなどなど。
(当社では整準台から取り外せる着脱式ではなく、基本的にSのついたシフティング式を取り扱っております)
この中でも今回の目玉は330RSなどの30シリーズです!
けれどこれは最後に取っておくとして、まずは500S/600Sからです。
この機種は反射シートの使用が可能です。
反射シートで測定する場合、一番大きいものを使用して500Sは70mまで、600Sは60mまで測定可能です。
500Sは両面にディスプレイがあり、600Sは片面のみとなっています。
次は3100S/4100Sです。
3100は1秒表示で、4100は5秒表示です。
そして、この機種も反射シートの使用が可能です。
テンキーがついているので、少し入力する時間が早くなるかと思います。
バッテリーはニッケル水素で、ニカドよりも容量が多くカドミウムを含まない為、環境負荷が低いものです。
ニッケル水素は今、充電して繰り返し使える"eneloop"という乾電池がそうですね。
次に310Sなどの10シリーズは昨日もちらっと紹介しましたが、これらは測定の前に0セットをしなくてもOKなのです!
電源を入れたらもう最初から数字が表示されている状態です。
今までの機種は測定前に縦と横に1回転させなければいけませんでしたが、電源を入れたら即OK。
手間が減ってうれしいですね。
なにやら、中に入っているディスクの違いらしいです。
そしてこのシリーズから"SFX"という機能がついていて、携帯電話を用いてパソコンにデータを送れるようになりました。
今時な感じです!
そして最後に30シリーズ!
これらはなんとノンプリズム方式という、プリズムや反射シートを使用せずに測定する方式で測定が可能なのです。
これは対象物に直接レーザーを当て、反射したレーザー光を測ります。
310や510など前の機種ではLEDでしたが、強力なレーザー光になることによって可能となりました。
プリズムや反射シートを使用せずに測れるなんて、ものすごく便利ですよね!
しかし注意しなければいけないことは、光を吸収してしまう黒っぽい色の場所や光が透過してしまうガラス、あと測定するものが斜めになっている場合は正確に測れないこともありますので、避けたほうがいいです。
そしてなぜかレーザー光は台形の形をしています。
遠くを測るときに光がぼやーっと大きく広がりにくい形らしいです。
もちろんプリズムや反射シートを用いた測量も行えますよ!
この機種は測距精度が高く、プリズムを用いて±2mm、シートとノンプリズムだと±3mmとなっています。
RED-techⅡ EDMというものが採用されていて、ノンプリズムの精度もかなり高いです。
30シリーズは購入する時にオプションなどを自分で選ぶことができます。
データの容量を大きくするカードユニットを付けられたり、ノンプリズムの飛距離が変えられたりします。
"SFX"は標準搭載されています。
● 質問のお返事 ●
・反射シートを使うような"狭い場所"とは実際どのような場所?
トンネルなどで使用されることが多いようです。
例えば壁が傾いていたり、倒れそうだったりするようなところなど、基本的にはプリズムを設置できない場所です。
低すぎても高すぎても設置できなかったりするので、そういう場合は反射シートが用いられます。
・他のメーカーと比べて、アピールできるポイントがあれば教えて下さい
SOKKIAさんに問い合わせてみたのですが、310以上のものに関しては以下のことがポイントです。
昔と比べて測距スピードがあがったそうです。
昔は6秒程かかっていたものが、現在では2秒程で出ます。
あとはディスプレイが漢字も表示できるようになったことと、あとはワイヤレスキーボードとしてリモコンのようなものがついているので、今までは測距ボタンを押す時に少しずれてしまうことがあったりしたのですが、リモコンを使うことによってそういうこともなくなります。
そしてカードユニットによって、記録容量が増えたという点です。
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5 件のコメント:
返答ありがとうございます。
新しいモノは処理スピードと測定が便利になったのですね。
ノンプリズム測定等は現場ではタイムリーに使用できますね。
今度使用する機会があるので感想を入れさせてもらいます。
EDM(測距部)には、パルス方式と位相差方式があるみたいです。
ソキアはパルス方式より精度が良い位相差方式を使用しているようです。
ソキアの精度に対する想いがわかりますね。
プリズムなしで測れるなんてすごいですね。
しかも、誤差もプリズムとそんなに変わらないんですね。
今の技術の進歩にびっくりするばかりです。
でも、ノンプリズムだと、慣れるまではキチンと欲しい点が測れてるか心配になってしまいそうです(笑)
取扱機種もいろんなバリエーションがありますね。
使用目的に合った機種を選ぶのもたくさん選択肢があっていいですね。
最近地震とか多いので壁や電柱などのかたむきなどもシート、ノンプリを使えば分かりますよね。便利ですね。
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