2008年7月24日木曜日
レーザー墨出し器①
今日から数回に渡って、レーザー墨出し器について書いていきます。
まず、レーザー墨出し器とは水平ラインと鉛直ラインをレーザー光で表示し、建物の内装や設備工事における水平・鉛直出し作業を行う装置。
つまり、建物を建てる時などに基準となる線を付ける作業です。
水平・鉛直ラインっていうのは、簡単に言えばタテとヨコのラインのことですね。
昔は墨壺というものが使われていたようですが、レーザー墨出し器が出てからは墨壺を使用した作業は激減してしまったようです。
墨壺とはどういうものかというと、壺の後ろ側に糸車がついていて、糸が墨に浸っています。
その糸を引っ張って先についているピンを材木にさし、その糸をはじいて線を付けていたようです。
レーザーも便利ですが、昔のものには昔のものの良さというものがありますよね。
今日はV-100/VX-180/VX-360/MV-320を紹介します。
V-100は当社にあるレーザー墨出し器で一番古いものです。
外見も赤いプラスチックで、昔っぽい古い雰囲気を醸し出しています。
これはもう最近ではあまり使われていないようです。
タテ、ヨコ、地墨が出ます。
(地墨は墨出し器の真下に出る赤いレーザーの点のことです)
VX-180は少し進化していて、傾けるとレーザーが消えるようになりました。
これもタテ、ヨコ、地墨が出ます。
VX-360はなんとヨコのラインが360°出るものです!
タテも4本出て、通り芯は2本もあるんですねー。
もちろん地墨は出ます。
MV-320はタテ3本とヨコ、地墨が出て、通り芯は1本です。
照射するレーザーをタテのみにするか、ヨコのみにするか、両方にするかは本体についているボタンで切り替えることができます。
そしてVX-360とMV320はACアダプタを用いて家庭用のコンセントから電源を確保することができます。
電池がどのくらい持つのかというと、MV-320の電池がフル充電の状態で全部のレーザーを照射するモードの場合は10時間程度となっております。
受光器を使うこともできるので、少し離れた場所でレーザーが太く見えてしまっていたり、屋外など明るくて線の見えにくい場所ではとても助かります。
付属品としてレーザーキャッチメガネやレッドプレートなど、線を見やすくするものも入っていますよ。
一度基準出し位置に設置すると、作業中は移動させないで置きっぱなしにする場合が多いので、蹴り飛ばさないように注意です。
蹴ったら・・・・おしまいですからね。
一応防滴と書いてありますが、水にはとっても弱いので湿気には気をつけましょう。
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5 件のコメント:
"VX360"別名"R2D2"っていうのもあり?
墨出し器の名前だけは聞いたことがありましたが、実際に見たのは初めてでした。
説明が分かりやすいのでとても参考になりました。
これを読んで、墨出しを学んでいきます。
形にインパクトがありますね。
トータルステーションに比べてモノも小さくて持ち運びが楽そうですね。
墨出ししてからどのように活用していくのでしょうか。その辺も知りたいです。
できれば、どの位の距離まで
レーザーが見えるのか
教えていただければと思います。
正倉院に保管されている日本最古の墨壺ってどんなのか見てみたいですね。
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