2008年7月25日金曜日
レーザー墨出し器②
ラインレーザーの続きです。
今回はM-310P/CP-818/CP-S81/STS-Z31を紹介します。
○M-310P
ラインはタテ3本とヨコ90°に地墨、鉛直方向(真上)に出ます。
ただし、鉛直方向の点は水平・垂直、鉛直ポイントそれぞれの精度内に収まるように別々に整備しているので、鉛直方向の点が少しずれて見えていたりするのですが、それぞれの精度内にはおさまっているので問題はありません。
そこは気持ちの問題ですね(笑)
あまり鉛直ポイントを使う人もいないと思いますし、あまり気にしなくていいかと思います。
防塵・防滴ですが、精密機械ですのでなるべく大切に大切に扱うようにしましょう!
受光器も使えます。
○CP-818/CP-S81
今まで紹介したものはすべて"マイゾックス"という会社のものでしたが、これらは"リズム"という会社のROBOLINEシリーズです。
この種類はリズム独自開発のセンサとサーボ型の自動整準方式がとても素晴らしいです!
大体のものはジンバルによる補正で補正範囲は±2°程度でしたが、リズムの自動整準方式だと±4°で約2倍となっています。
通常は建物が微妙に揺れているので、ラインもほんの少しだけゆらゆらと揺れているのですが、リズムのものは振動にも強く、高層ビルなどの高所でもラインが揺れません。
レーザーはリズム独特のコーンプリズムというものから出ていて、これは1つで360°全周に照射できます。
タテ用に2つ、ヨコ用に1つ付いているので、レーザーラインはフルライン!(地墨も出ます)
ただ、フルラインで連続使用した場合はフル充電の場合でも4時間しかもちませんので、少し短いですね。
シフティングなので、光波やレベルのように動かして微妙に調整することができます。
注意するべき点は、頭の部分を持たないことです。
頭に自動整準の為の電子水平センサーが入っているので、頭を持って壊れてしまったらもうアウトです。
その為に大きい取っ手が付いているんですね。
受光器は"うけ一発"という一度聞いたら忘れない名前です!
受光器には受光可能距離というものがあって、ラインレーザーの機種によって違うのですが、これは50mまで受信できます。
CP-818は少し横のラインが薄いのですが、CP-S81はラインが明るくなってとても見やすくなりました。
○STS-Z31(ZV-310)
ラインの数はM310Pと変わらないタテ3本、ヨコ90°に地墨です。
気泡管が緑色に光るので、薄暗い現場でも確認しやすいですし、電源がついているか消えているかが一目瞭然です。
これら全て防塵・防滴ですが、精密機械ですのでなるべく大切に大切に扱うようにしましょう!
● 質問のお返事 ●
・ 墨出ししてからどのように活用していくのか?
うーん、どのように活用というよりも、墨出しして決めた線に基づいてそれぞれの職人さんが作業していくっていう感じですので、作業をしていく上での基準決めだと思います。
・どの位の距離までレーザーが見えるの?
周りの環境や気象状況に大きく左右されます。
明るい場所だとレーザー光は見えにくいですし、暗い場所だと見えやすいです。
あまり距離が離れてしまうと、ラインが太くなってしまいしるしを付ける位置も決め辛くなってしまいます。
どこまでっていう明確な数字はわかりませんが、受光器の受光可能範囲は決まっています。
今までに書いたものはだいたいどこも50mくらいだと思います。
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2 件のコメント:
シフティング機構と回転微調整機構が付いていると地墨点や床墨、たち墨をあわせるのが楽にすばやくできそうですね。
見た目、とてもゴツイ機械ですね。
パッと見、炊飯器にも似てます。
CP-818とCP-S81は同じような形で見分けがつきにくいですね。
性能もそんなに違いがなさそうですが、新しいか古いかぐらいの違いなんでしょうか?
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