2008年7月31日木曜日
騒音計
今日は騒音計についてです。
音の中の「聞きたくない不快な音」、「邪魔な音」が騒音となります。
しかし人によって不快だと感じる音は微妙に違ってきます。
不快を感じる音は、健康や生活環境に係る被害を生じ、やがて公害問題に発展します。
大きな騒音の中で長時間働いていると難聴になったりしますが、こうした騒音から人の生活を保護するために騒音規制法によって騒音のレベルが決められているので、それを超えないようにしなければいけません。
工場及び事業場における事業活動並びに建設工事に伴って発生する相当範囲にわたる騒音について必要な規制を行なうとともに、自動車騒音に係る許容限度を定めること等により、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的としている。(第1条)
ということらしいです。
土木建築現場などにある機械プレスや送風機、くい打機や削岩機などはとても大きい音がでるので気を付けなければいけません。
だから騒音計が必要なんですね。
音の単位は現在"dB(デシベル)"という単位が用いられていますが、旧計量法では"ホン"という軽量単位が使用されていました。
新計量法の制定に伴って、国際規格であるISO規格に合わせて"dB"に移行したようです。
"dB(デシベル)"の"ベル"は、電話機の発明者"グラハム・ベル"の名前から取った単位で、"deci(デシ)"は10分の1を意味する接頭語です。
騒音計の頭についているまるいポンポンは防風スクリーンというもので、風によってマイクロホンの近くで発生する雑音を軽減するために付いているものです。
騒音計は使用する前にキャリブレーション(校正)しなければいけません。
違う機械で測ったら違う数字が出た、ということになったらその数値は信用できませんからね。
どっちが正しいのかもわからなくなってしまいます。
キャリブレーション用のスイッチがあるので、それを押して、表示されている数値を94.0dBに合わせればOKです。
音響校正器というものがあり、これは常に一定の音が出るものなので、当社ではこれに合わせて調整もしています。
A特性とC特性で測れるのですが、普通はA特性の方で測ります。
けれど、低い音というのは出ていてもなかなかわからないものです。
そこで必要なのがC特性の方。
AとCと両方で測って、その差が大きい場合は低域成分だということがわかります。
騒音計にも紙に記録するレベルレコーダーというものがあり、記録を残したい場合にはこれを使用します。
しかし最近では、コンパクトフラッシュを使用してデータを取っておけるものがあるので、あまり必要がないかもしれませんね。
大声コンテストでは騒音計がつかわれているみたいです。
会社のみんなと大声コンテスト、やってみてはいかがでしょうか?(笑)
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3 件のコメント:
私の田舎には大きな工場がありまして、そこの入り口に大きな騒音掲示板があったのを思いだしました。
私が小学生くらいの頃の話なので、ホンという表示でした。
今ではdB(デシベル)なんですね。
騒音計をもっていろんな音が何デシベルあるか計ってみたいですね。
電車の中、飛行機の離着陸、ライブハウスの中・・・・自分のいびき・・・。笑
住人の皆さんに数値を手軽に目視させることが出来るので、
紙に印字される“レベルレコーダー”はまだまだニーズがあります^O^v
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