2008年9月1日月曜日

スウェーデン貫入試験機


今日はスウェーデン貫入試験機の紹介をします。

アースダムや、路盤の安定処理現場における締め固め作業の管理、戸建住宅や小規模構造物の支持力特製を把握する調査として広く使用されています。
この試験機を使用した調査の主な目的は、軟弱地盤を探すことです。
スウェーデン国鉄で使用されて広まっていったようです。

重りは10kg × 2、25kg × 3 の合計95kgで、測れる深さは10mまでです。

測定方法は、先端に円錐形のスクリューポイントを取り付けたロッド(鉄棒)を地面に突き立て、ロッドに約100キロまで段階的に重りを足していって、ロッドの貫入する様子を測定します。
小さい荷重でロッドが下がっていけば、それだけ地盤が軟らかいということがわかります。
貫入が止まったら、今度はロッドの上部にハンドルを取り付け、2人で向かい合ってハンドル回転させます。
ハンドルを回転させることで、ロッドがキリのように土に貫入していくわけですが、このとき25センチ貫入するのに何回転したかを測ります。
回転数が少ないようなら、それだけ弱い地盤だといえます。
非常に硬い地盤や、その他の原因で貫入不能とならないかぎり、深さ10メートルまで測ることができます。
住宅の基礎地盤として最も重要な深さ3メートル程度までの非常に柔らかい地層については、ボーリング調査よりもきめ細かいデータが採取できます。


先端のスクリューポイントはイッカクというクジラの角のようにねじれていて、とても鋭いです。扱う際は足に落とさないよう、注意が必要です。

3 件のコメント:

giant さんのコメント...

最近原因不明の陥没が多いですね。基礎地盤は、しっかり調べて家を建てたいです。大昔そこに、沼があったとか、川があったとか、とても気になります。

カッチ さんのコメント...

色々と地盤を計測する計測器がありますね。それほど地盤の強度は重要なのですね。
95kgだと一人持ち上げるのは難しい・・・というか僕は持てません!

Unknown さんのコメント...

貫入するのは本当に重労働ですよね。
そんな人には、回転を電動機で行うことも出来るそうです。
ちょっとズルイ気もしますが・・・