2008年8月6日水曜日

鉛直器




今日は鉛直器を紹介します。
鉛直器は垂直方向を出すためのものです。
当社には光学式のものと、レーザーが出るタイプのものがあります。
今時は昔とは違い、レーザー墨出し器があるのであんまり必要はないんじゃないか?と思ったのですが、墨出し器とは用途が違うし、精度も全然違うらしいです。
例えば建物の基本となる柱を立てる時に曲がってたら大変です。
そういうときに柱の横に置いて使います。
あとは煙突や建物の外についてる雨どいの縦の管などを設置する時に使うようです。


○ PD3(光学式/SOKKIA)
覗くタイプの鉛直器です。
上部と下部に望遠鏡があり、接眼部を上下に並べたので少し移動するだけで上下両方向の鉛直が見れます。
上部、下部ともに倍率は20倍です。
20"/2mmの精密気泡管により、正確な縦軸鉛直が得られます。
精度は±2.5mm/100mです。


○ LV1(レーザー/SOKKIA)
レーザーを上下方向に照射するので、地墨を上方階に上げる場合に有効です。
ビームのポインタが小口径で見やすく、位置決めも簡単です。
また、精密ペンジュラム(振り子)は温度変化に強く、エアー式と磁気式を併用した制動装置の働きで、振動の多い場所でも安定したレーザー光が得られます。
自動補正なので、本体を取り付けて気泡管の気泡をほぼ中央に入れるだけで、自動的に鉛直方向を検出してくれます。
自動補正範囲を越えて傾いたときは、警告LEDと上下のビームが点滅して知らせます。
一応防水ですが、なるべく気をつけて扱うようにし、雨の中で使用した場合はきちんと水滴をふき取るようにしましょう!
精度は上方向±2.5mm/100m、下方向±1.5mm/5mです。


○ ZL(レーザー/Leica)
製造中止になっているので少し珍しいものですが、今のところこれが一番高精度です。
精度は±0.5mm/100mです。
レーザーアイピースDL2を使用します。
ZLも自動補正付きで、またポイントが小さくとても見やすいです。
古いけど、とってもいい機械です!
ちなみに着脱式です。

4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

横や縦にと、色んな場所でレーザーは活躍するんですね。
そういえば最近は煙突も見かけなくなりましたね。

giant さんのコメント...

イタリアのピサの斜塔も建てた当時は鉛直だったみたいですよ。今はてっぺんの旗だけ鉛直らしいですよ。

気楽院 さんのコメント...

PD3にZL。
古くてもいいものは今でも現役バリバリなんですね。

Unknown さんのコメント...

高性能鉛直器、製造中止になってしまった物多いですね。
市場ではそれなりにニーズあるのですが、、、